高校生のスポーツの祭典、インターハイ。今月末までの1か月間、北海道で熱戦が繰り広げられています。沖縄県勢からも優勝候補とされている注目選手たちがいます。

陸上競技の優勝候補 集大成の大会を迎えるのは

「おはようございます」
Qいよいよですね、どうですか?
「いやぁまぁでも楽しみっていう面の方が強いです」

陸上・男子の400mと200mに出場するコザ高校3年、平川慧。
沖縄の歴史を塗りかえてきたスプリンターが、いよいよ、高校集大成の夏を迎えます

400mと200mに出場 コザ高校 平川慧
「ここ最近自分の調子も上がってきているのが分かって、それで今年最後ということで思いが強くなっているなっていうのはあります」

幼い頃からオリンピックを目指し、全国の舞台で輝きを放ってきた平川。

高校1年生の時、インターハイ400mで3位に入り、鮮烈な総体デビューを果たした一方、1年前に徳島で行われた2回目のインターハイではまさかの予選落ち―

思うような走りが、出来ませんでした。

平川慧(徳島インターハイ直後のインタビュー)
「悔しいの一言ですけど、来年はインターハイが北海道だと聞いてるので、高校生最後になるので絶対に優勝したい」

今年2月には、腰の疲労骨折もあり、なかなか状態が上がらないスランプも経験。それでも1年間、厳しいトレーニングを乗り越え、少しずつ自信が戻ってきました。

迎える集大成の北海道インターハイでは、沖縄初となる短距離種目での優勝。全国一の走りを目指しています。

400mと200mに出場 コザ高校 平川慧
「夏は本当インターハイが、一番のメインを占める大会になるので、そこで本当に調子も悪くなく、自信も結構あるので1本1本予選から着実に全力で、決勝まで走りぬこうかなと思います」

陸上・女子で注目は、走り幅跳びで自身2度目のインターハイに挑む、喜久里彩吹。

高校1年生の去年、いきなり6月の南九州大会で5m78cmの自己ベストをマークし優勝。跳躍界の新星として注目を集めました。

喜久里彩吹(徳島インターハイ直後のインタビュー)
「うれしいです。1年生で(全国を)経験して3年生で爆発したい」

練習から笑顔を絶やさず、明るいキャラクターが特徴の喜久里。今年は憧れの舞台で5m80cmを超える自己ベストの更新と決勝進出を目指しています。

走り幅跳びに出場 喜久里彩吹
「今年は去年よりもちゃんと準備して、勝ちたいっていう気持ちが強いなって思います。今、徐々に調子が上がってきて、もう今はやるしかない、自分の力を出し切れたらいいなと思います」

女子テニスはチーム唯一の3年生に注目

女子テニスにも注目です。悲願の初優勝を狙うのは沖縄尚学。メンバー唯一の3年生、ダブルスで出場する新城英万は最後の大会へ気持ちが入っています。

女子テニス 沖縄尚学 新城英万
「3年生がしっかりみんなを引っ張っていって、本当みんな頼もしい後輩なので自分も含めみんなで頑張って勝ちたいです」

多くの部員がいる体育科ではなく、新城は普段、特進クラスに在籍。テニスとの両立に励んだ3年間でした。

冬には受験を控えた大事な夏。このインターハイ期間中も移動中は勉強を欠かしません。

女子テニス 沖縄尚学 新城英万
「やっぱり受験生、本当学校のみんなとは比べ物にならないくらい勉強少ないので、頑張らないとです」

勉強に、テニスに。全力で取り組んだ高校生活。コートでボールを追いかけられる時間は残りわずか-

集大成となる高校最後の夏。インターハイという最高の舞台で、これまでやってきた思いをぶつけます。

女子テニス 沖縄尚学 新城英万
「終わったらきっぱり練習とかもしないで勉強に集中しないと、結果ももちろん大事かもしれないですけど、みんなで思いっきり悔いなくプレー出来たら、悔しさがあまり残らないようなプレーが出来たらいいなと思います」

それぞれの思いを胸に、沖縄からはるばる北の大地で躍動を誓う高校生アスリート。一度きりの舞台を、全力で走りぬけます。