厚生労働省の審議会は先月、全国平均の時給を41円引き上げ1002円とする目安をとりまとめました。現在の新潟県の最低賃金は890円で、都道府県別でみると24位。全国平均より71円低くトップの東京と比べると182円の差があります。連合新潟は「労働者の生活を守るため40円アップを実現したい」としています。

賃金水準の底上げなしでは地方経済は成り立たない!と訴えるのは県内の労働組合でつくる連合新潟です。

最低賃金が全国平均で41円引き上げられるのは物価上昇などを踏まえたものです。額としては過去最も大きく、時給1000円を超えるのは初めてとなります。

【連合新潟 牧野茂夫 会長】「新潟県はBランクということで目安は40円と出ているのですが、近県・東京含めてAランク、そことの差はまだ1円目安である」

新潟は40円引き上げられたとしても930円と、1000円に達しません。ただ、40円は過去最大の引き上げ幅となります。

【連合新潟 牧野茂夫 会長】「40円というとこれまでにない金額ですから多分、審議会の中でも議論が出るのではないかと思います。(最低賃金は)非正規、アルバイトの皆さんが何とか生活できる水準ということでこの40円は勝ち取っていただきたい」

新潟県の最低賃金については1日から審議が始まりました。新たに示される最低賃金は、10月ごろから適用される見通しです。