ロシア国防省は、首都モスクワ中心部にあるビジネスセンターにドローンが墜落したとして「ウクライナによる攻撃」だと主張しました。モスクワにドローンが飛来するのは今月だけで4回目となります。

ロシア国防省は、30日早朝に「モスクワ市内の施設に対しウクライナがドローン攻撃を仕掛けた」と発表しました。うち2機が電子戦システムにより制御を失い、市内中心部にあるビジネスセンター「モスクワシティ」に墜落、高層ビルの一部が損壊しました。

ロシアメディアによりますと、この攻撃で1人が負傷したということです。

このビジネスセンターは高層ビルが立ち並び、日本企業もオフィスを構えています。

モスクワにドローンが飛来するのは今月だけで4回目で、24日にはロシア国防省のすぐ近くにドローンが墜落しています。

一方、ロシア国防省は30日、一方的に併合したクリミアでも25機のドローンによる攻撃があったとし、いずれも撃退したと主張しています。

こうした中、ロシアでは「海軍の日」となる30日、サンクトペテルブルクで海上軍事パレードが行われ、プーチン大統領が式典に出席しました。

プーチン氏は演説で「ロシアは一貫して海軍力を強化している。今年だけでもさまざまなクラスの艦船30隻が加わる」と述べ、ウクライナ侵攻を続ける中でも海軍を増強する姿勢を示し、欧米をけん制しました。