■MLB ブルージェイズ 2ー3 エンゼルス(日本時間31日、ロジャース・センター)
エンゼルス・大谷翔平(29)が敵地で行われたブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。この試合でも2つの申告敬遠を受けるなど3打数1安打2四球で打率は.302となった。
後半戦に入って64打数で17死球(6敬遠1死球)、リーグ最多の64四球となっている大谷、前日の30日(日本時間)には2打席連続申告敬遠と勝負を避けられた。そして、前日は4番に入り顔面に死球を受けたT.ウォード(29)が「顔面骨折」で10日間の負傷者リスト入りとなり、今季のエンゼルスは開幕スタメンメンバーからここまで残っているのは大谷、H.レンフロー(31)、L.レンヒーフォ(26)の3人だけ。大谷への勝負がますます避けられそうな事態となった。
ブルージェイズの先発はJ.べリオス(29)。通算成績は16打数7安打で打率.438、3本塁打と相性の良い相手。1回、無死一塁での第1打席、スラーブ、チェンジアップと変化球でカウント0-2と追い込まれると3球目、低めのチェンジアップに合わせるだけの打撃となりレフトフライに倒れた。エンゼルスは1死一、三塁のチャンスを作ったが4番・M.ムスタカス(34)がサードファウルフライ、5番・M.タイス(28)が空振り三振と得点が奪えない。
3回、先頭で迎えた大谷の第2打席、ブルージェイズバッテリーは徹底してチェンジアップ攻め、1打席目で打ち取ったチェンジアップで1球目を空振り。さらに2球目も外角へチェンジアップ、ボール球を大谷は腕を伸ばしてレフト前へコンパクトに弾き返し4試合連続のヒットをマーク。ここからチャンスを作り1死満塁から6番・レンフローがセンターへ犠牲フライ。大谷がタッチアップでホームに帰り1点を先制した。
4回、2死二塁で迎えた第3打席は2試合連続の申告敬遠。敵地の球場もざわついた。リーグトップの65四球、今季11個目の申告敬遠となった。
1対1で迎えた7回、1死走者なしの第4打席、ブルージェイズ2人目、左腕のG.カブレラ(26)にセカンドゴロ。エンゼルスは8回、2死一、三塁のチャンスを作ったが8番・T.キャベッジ(26)が空振り三振と得点が奪えなかった。するとその裏、エンゼルスは2死満塁のピンチを迎えたが中継ぎのM.ムーア(34)が8番・S.エスピナル(28)をサードゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。
ピンチを凌いで9回、1死一塁で大谷の第5打席、ブルージェイズ4人目、左腕のT.メイザ(31)と対戦。カウント1-0から2球目にワイルドピッチ、走者が2塁に進むとブルージェイズベンチは迷わず大谷をこの試合2つ目の申告敬遠。申告敬遠はガーディアンズのJ.ラミレス(30)に並び12個と両リーグトップタイとなった。
1死一、二塁とチャンスが広がったが3番・M.モニアック(25)はファーストゴロ、4番・ムスタカスはセカンドゴロと大谷の申告敬遠を生かせなかった。
エンゼルスは延長10回、レンフローが勝ち越しホームラン、ベンチでは大谷もガッツポーズを見せ、チームの連敗も2でストップした。