静岡市の難波喬司市長は7月28日の定例会見で、夏休み期間中に一部の放課後児童クラブで宅配弁当の利用が可能になったと発表しました。
静岡市には保護者から、夏休みなどの長期休暇中に宅配弁当を利用できるようにしてほしいという要望があり、難波市長は4月25日の会見で「運営者と協議を進め、2023年の夏休みから実現できるようにしたい」と発言していました。
7月28日、難波市長は一部のクラブで宅配弁当の利用が可能になったと明らかにしました。葵区、駿河区、清水区の由比地区・蒲原東については、静岡市社会福祉協議会が運営する61クラブのうち1クラブで8月に週に1回試行します。静岡市社協は「まずは1か所で試行し、どのようなリスクがあるのかを確認したうえで今後の展開を検討していく」としています。
また清水区で地域団体が運営する23クラブのうち11クラブで、23年の夏休みから宅配弁当の利用を可能としました。
ただ長期休暇中は学校開校中と比べて利用者が多く、利用時間も長いため、現場の追加負担となりかねないのが現状です。こうしたことから静岡市は、弁当の注文や支払いは、保護者と宅配弁当事業者の間でインターネットなどを通じて直接行ってもらうとしました。すでに事業者と協議を行った結果、4社が実施可能となり、6月中旬までにすべてのクラブ運営者に説明したということです。
難波市長は「本質的な問題である児童クラブの現場を直視しないといけない。自分自身の目でしっかり確かめ、今後の対応を検討していきたい」と述べました。
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