書道パフォーマンスの高校日本一をかけた大会が愛媛県で開かれ、2022年に3連覇を達成した長野県の松本蟻ヶ崎(まつもとありがさき)高校書道部も出場しました。

史上初の4連覇に挑んだ3年生の夏を追いました。

松本蟻ヶ崎高校書道部。

彼女たちが大切にするのが、地域とのつながりです。

毎年、60を超えるイベントで書道パフォーマンスを披露。

その姿に多くの市民が元気をもらってきました。

地元密着の活動で、書と演技に磨きをかけてきた書道部には、2023年、大きな目標があります。

あこがれの舞台=「書道パフォーマンス甲子園」での4連覇です。

4連覇への”生みの苦しみ”

新たな年度を前にした2023年3月。

その挑戦は、すでに始まっていました。

山岡鈴奈さん:
「最終的に伝えたいことは『明るい未来』なのか、『自分を信じる』なのか、私はいまいちピンときてない。薄っぺらいなと思ったんだよ。表面だけだなって」

4連覇を目指す新3年生は16人。

紙に何を描き、どんなメッセージを伝えるのか、話し合いを続けていました。

歴代の3年生も経験してきた生みの苦しみ。

連覇を繋いできた先輩たちが、エールを贈ります。

3連覇のメンバー・元森未結奈さん:
「今、みんなの文章は、ありきたりの文章に加えて言葉も簡単すぎて逆に響かない」

2連覇のメンバー・西村まりなさん:
「行き詰った時こそひと呼吸おいて周りを見てみるとか、楽しんでやってほしい」

6月、事前に提出した演技の動画などで予選の審査が行われ、結果が発表されました。

松本蟻ヶ崎高校は、中部ブロック予選を1位で通過。

審査点は全国トップの成績でした。