青森県の宮下知事は27日、資源エネルギー庁の村瀬佳史長官と面会し、県と関係閣僚らが意見交換する「核燃料サイクル協議会」の開催を求めました。村瀬長官は「速やかな開催に向けて調整したい」と述べ、政府内で具体的な協議を進めていく考えを示しました。
宮下知事は27日、経済産業省資源エネルギー庁を訪れ、村瀬長官に県内の原子力施設の現状について説明するとともに、青森県に対する国の思いを改めて確認するため核燃料サイクル協議会の開催を求めました。これに対し村瀬長官は、前向きな姿勢を示しました。
※資源エネルギー庁 村瀬佳史長官
「核燃料サイクルを着実に前に進めてまいりたい。さっそく政府内で協議して速やかな開催に向けて調整したいと思います。」
また、宮下知事は原子力施設が立地する地域の振興策を検討する「エネルギー共創・共生会議」の開催についても併せて求めました。
※青森県 宮下宗一郎知事
「立地市町村、周辺市町村、さらには全県の地域振興も当然新知事になって期待が大きい部分になる/何らかの方向性や形が、その核燃料サイクル協議会の中で出していただけるように準備していただければ。」
その上で、宮下知事はあらためて協議会の速やかな開催は協力、共生に向けて重要な一歩となるとの考えを示しました。
※青森県 宮下宗一郎知事
「(協議会は)立地地域ができる協力は一体なんなのかを改めて見直す契機にしたいし、ただ協力するだけでなくお互いに共生していくということを考えていく。その第一歩を核燃料サイクル協議会でしっかりと築いていくことを考えている。」
核燃料サイクル協議会が今年開催された場合、前回の2020年以来3年ぶりとなります。