ドリル、読書感想文、自由研究。
『夏休みの宿題』は、親にとっても悩みのタネ・・・
「どこまで進んでるの?」「効果的な声かけは?」
子どもが夏休みの宿題をしっかり終えるためのサポート術を、教育アドバイザーの清水章弘氏とともにお伝えします。
(ダウンロードして使える「夏休みの宿題計画表」を記事の最後にご案内しています)
宿題をやる気にさせる【タイプ別】声かけ
教育アドバイザーの清水章弘氏によると、子どものタイプ別に声かけの仕方があるとのこと。

教育アドバイザー 清水章弘氏:
締め切りを普段からきちんと気にする子にはこういうこと考えなくてもいいんですけれど、やる気になかなかならない子は声かけを変えていく必要があるわけです。
【競争型】【目標達成型】【探求型】【協調型】の、4つのタイプに分けて考えます。
これは、‟ゲーミフィケーション”といって、どうやって子どもたちがゲームにハマっているのかという要素を勉強に置き換える考え方です。

【競争型】
▼単独行動を好む+他者に関心がある
▼原動力は「ライバル」
▼ゲームでいうと、敵を倒したりライバルを倒すのが好きなタイプ
教育アドバイザー 清水章弘氏:
競争型はライバルを倒すのが刺激になりますから、他者と競わせてみる。
例えば、声かけをするときに、周りの友達や家族の名前を出して、「〇〇くんはもうドリル終わらせたらしいよ」という、ちょっとあおるような感じの声かけをすると、スイッチが入りやすい。

【目標達成型】
▼単独行動を好む+課題自体に関心がある
▼原動力は「課題の達成」
▼ゲームでいうと、レベルを上げていくのが好きなタイプ
教育アドバイザー 清水章弘氏:
クリアしていくのが楽しみになりますから、クリアをちゃんとさせてあげるために、細かく目標を設定する。
例えば毎日ノルマの量を決めて、「宿題終わったら、あとは好きなことしていいよ」というふうにすると、バーを超える喜びを味わいやすくなります。

【探求型】
▼集団行動を好む+他者に関心がある
▼原動力は「“好き”を追及」
▼ゲームでいうと、レベルを上げるというより隅々まで武器を使いたい、のめり込みたいタイプ
教育アドバイザー 清水章弘氏:
好きなことを追求する爆発力を持ってるんですけれども、裏を返せば、苦手なもの、好きじゃないものはなかなか取り組みにくいので、「最初好きなことやっていいよ。でも、その後終わったら苦手なことやろうね。その後に最後、好きなことやっていいよ」というふうに順番を交互にしていくと、続けやすくなります。

【協調型】
▼集団行動を好む+課題に関心がある
▼原動力は「周りと一緒」
▼周りがやっているからゲームをやっているというタイプ
教育アドバイザー 清水章弘氏:
周りの力を借ります。友達と一緒に宿題をさせてあげるといいでしょう。
ただ、友達と一緒にやると、おしゃべりで勉強がおろそかになりがちなので、例えば大人のいるところでやるとか、時間や分量を決めると続けやすくなります。
江藤愛アナウンサー:
私は「目標達成型」でしたね。1人でコツコツやっていくタイプだったので。
コメンテーター 朝日奈央:
私は、「競争型」だと思います。一つ下の妹がいるんですけど、妹ができて自分ができないと悔しくて、できるようにやっていた思い出があります。
お子さんの好きなゲームなどを聞いてみて、声かけの仕方を探してみるのもいいかもしれません。