4年ぶりに完全復活した「天神祭」。3000発の奉納花火が夜空を彩り、多くの人たちが“戻ってきた大阪の夏”に心躍らせました。その一方で問題となっていたのが『迷惑行為』です。大量のゴミ、私有地で酒盛り、信号無視…。にぎわう祭りの“影の部分”を取材しました。
天神祭『迷惑行為』に備える街
7月26日午後4時、花火打ち上げまで3時間余り。大阪天満宮の周辺には既に多くの人が集まっていました。
一方で、あちこちでこんな貼り紙が…。
(記者リポート)
「こちらの住宅では『ゴミ捨てや立ち入りはご遠慮ください』との紙が貼られています」
会場近くの住宅街では、天神祭のたびに起こる迷惑行為に悩まされ続けていました。
(地元住民)
「この辺に座ってちょっと食事をしてゴミをそのまま置いていったり、もっとひどいこともいろいろ…用を足されたりということもあったので、それで書かせてもらっているんです」
対策は周辺のビルでも。バリケードを張って敷地に入れないようにするなど迷惑行為に備えます。
約132万人が訪れた天神祭。大量のゴミが出ることが予想される中、周辺には100個以上のゴミ箱が設置されました。
各所で迷惑行為への対策が進められる一方で、「トイレ1回300円」と書かれた店を発見しました。
(店の人)
「毎年トイレ問題があるので、貸しますよということです。どこも貸していないんで。目標は3000円ですね、10人。10人で3000円です。(Q今まで利用した人は?)いまはまだゼロです。これからです」
翌日確認すると、この日は2人のトイレ利用があったということです。