今年は関東大震災の発生からちょうど100年の節目の年です。100年前、東京都心はどれほどの揺れに見舞われたのでしょうか。それを現代の都心で再現するシミュレーションに参加しました。
100年前に発生した関東大震災。マグニチュード7.9の巨大地震が、関東地方などに最大震度7の激しい揺れや津波をもたらし、死者・行方不明者はおよそ10万5000人。うち、家屋全壊による死者はおよそ1万1000人とみられています。
100年前、東京都心を襲った地震の揺れはどれほどのものだったのか。大手ゼネコン・清水建設の再現シミュレーションに参加しました。
場所は千代田区大手町の地上を想定しています。
上村彩子キャスター
「急に大きく揺れ始めました。これは立っていられない」
最大震度は6弱。再現されたのは、最も揺れの強かった50秒間でしたが…。
上村彩子キャスター
「縦の動きと横の動きと両方ありますね。いま手すりを握っているから大丈夫なんですけど」
続いて、35階建ての超高層ビルの最上階はどのような揺れに見舞われるのか。
上村彩子キャスター
「少しずつ揺れ始めました。さっきよりも大きく揺れます」
ゆっくりとした揺れに、身体が思わず左右に大きく持って行かれそうになります。「長周期地震動」です。
上村彩子キャスター
「どれぐらい動いているんですかね、これ。まったく揺れが違いますね、さっきと」
長周期地震動の影響は、超高層ビルなどの大きな建造物ほど受けやすいとされています。
上村彩子キャスター
「地面の揺れよりも、長周期地震動の方が体が吹き飛ばされるような揺れを感じました。いまも気持ちが悪いです」
清水建設技術研究所 安全安心技術センター 福喜多 輝 センター長
「(長周期地震動は)建物の上の階の方に行くほど揺れの幅が大きくなりますので、移動しやすい物の固定をするとか、物が倒れないような転倒防止対策をするとか、日常の対策をぜひとっていただきたい」
長周期地震動は、高層ビルが存在しなかった100年前にはその危険性が認識されることはありませんでした。
けれども、超高層ビルが林立する現代の大都市においては、決して無視することのできない新たな災害リスクといえます。
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