■世界水泳選手権 競泳4日目(26日・マリンメッセ福岡A館)

世界水泳選手権の競泳4日目は、東京五輪銀メダリスト・本多灯(21・イトマン東京)が200mバタフライで銅メダルを獲得したほか、4×100mメドレーリレーでは池江璃花子(23・横浜ゴム)らが日本チームが7位入賞を果たした。

東京五輪銀・本多灯 笑顔の銅メダル「変わらず僕に期待してほしい」

男子200mバタフライ決勝では、本多灯が銅メダルを獲得した。東京五輪の銀メダル、22年世界選手権の銅メダルを獲得している本多だが、今大会は調子が上がらず。前日には「大きな試合で上手くいかないのは初めて。心情としては苦しい」と吐露していた。それでも「挑戦して挑戦して”悪あがき”して頑張りたい」と臨んだ決勝。前半を4位で折り返すと、得意の後半で前を泳ぐL.マルシャン(フランス)らとの差を詰めていった。1分53秒66でフィニッシュ、見事銅メダルを獲得した。レース後「不安とか引っかかっていたものはあったが、金メダルをとりたい、世界一になりたいという気持ちはぶらさなかった」とコメント。最後に「変わらず僕に期待してくれればうれしいです!」と力強く話し、本多のトレードマークとも言える明るい笑顔を見せた。

優勝 L.マルシャン(フランス)1分52秒43
2位 K.フミレウスキ(ポーランド)1分53秒62
3位 本多灯 1分53秒66

池江璃花子「タッチ差で勝ててよかった」混合メドレーリレーで7位入賞

混合4×100mメドレーリレー決勝では、日本(入江陵介・渡辺一平・相馬あい・池江璃花子の)が7位入賞を果たした。混合4×100mメドレーリレーは、各国男女2人ずつで泳ぐリレー。男女の泳ぐ順番や種目に決まりはなく、戦略的に決めることができる。日本は予選と同じく、入江陵介(背泳ぎ)、渡辺一平(平泳ぎ)、相馬あい(バタフライ)、池江璃花子(自由形)という布陣で臨んだ。

レースは第1泳者の入江が3位の好位置でタッチ。渡辺でも順位をキープしたが、男子選手が多いバタフライで相馬が7位に順位を落とした。アンカーの池江は後ろを泳ぐドイツから逃げ切り、3分45秒33の7位でタッチした。レース後池江は「ドイツには負けたくないと思って泳いだので、タッチ差で勝てて良かった。観客の皆さんの声援が聞こえて気持ちよく泳げた」と話した。

瀬戸大也&小方颯&三井愛梨が決勝へ

男子200m個人メドレーでは、400mの銅メダリスト・瀬戸大也(29・CHARIS&Co.)が1分57秒15の6位で、小方颯(20・イトマン港北/日本大学2年)が1分57秒06の5位で27日の決勝へ進んだ。また、女子200mバタフライでは、三井愛梨(19・横浜サクラ/法政大学1年)が2分07秒51の7位で、こちらも27日に行われる決勝進出を決めた。

今大会4つ目!またも世界新記録

女子200m自由形決勝では、19歳のM.オキャラハン(オーストラリア)が1分52秒85の世界新記録を樹立。2009年にマークされた従来の記録(1分52秒98)を0秒13更新した。今大会通算4つ目、オキャラハンにとっては23日の4×100mフリーリレーに続く自身2つ目の世界記録となった。また、3位に入った16歳のS.マッキントッシュ(カナダ)は1分53秒65の世界ジュニア新記録を樹立した。