■世界水泳選手権 競泳4日目(26日・マリンメッセ福岡A館)
男子200mバタフライ決勝で、東京五輪銀メダリストの本多灯(21・イトマン東京)が1分53秒66をマークし、2大会連続、日本勢2個目のメダルとなる銅メダルを獲得した。
25日に行われた準決勝を1分54秒43の全体5位で決勝に進出した本多は、前半を4位で折り返すと、後半で怒涛の追い上げを見せ1分53秒66で銅メダル。23日に行われた男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也(29・CHARIS&Co.)に続く、日本勢2個目となるメダルを獲得した。
「メダル獲れたことがうれしい、その一言に尽きる」。レース後は喜びを噛みしめた。予選はトップで通過も、準決勝は予選のタイムを下回り、全体5位。「予選より上げたかったがうまくいかなかった。大きな試合で上手くいかないのは初めて。心情としては苦しい」と吐露していた。
決勝前は「最近ハマってる『GADORO』の“WARUAGAKI”という曲を聞いて」気持ちを高ぶらせた。「挑戦して挑戦して、悪あがきしてどこまで出来るかだと思うので、その気持ちを忘れずに頑張りたいです」と準決勝後に話していた通り、食らいついて銅メダルを手にした。
「迷ったりわからなくなることも多かった。不安とか引っ掛かっていたものはあったが金メダルになりたい世界一になりたいという気持ちはブレなかった。変わらず僕に期待してくれればうれしいです!」と本多。金メダルには届かなかったが、前回の銅メダルに続く2大会連続の表彰台。銅メダルを首に掛けられた本多は、満面の笑顔で歓声に応えた。
優勝 L.マルシャン(フランス) 1分52秒43
2位 K.フミレウスキ(ポーランド)1分53秒62
3位 本多灯 1分53秒66