■世界水泳選手権 競泳4日目(26日・マリンメッセ福岡A館)

混合4×100mメドレーリレーに出場した日本(入江陵介・渡辺一平・相馬あい・池江璃花子の)は、の4組4着、全体7位で午後の決勝に進んだ。アンカーの自由形を泳いだ池江璃花子(23・3分44秒79横浜ゴム)は「9番だけは絶対やめようと話していたので、しっかり7位で通過できて良かったと思います」と話した。

混合4×100mメドレーリレーは、各国男女2人ずつで泳ぐリレー。男女の泳ぐ順番や種目に決まりはなく、戦略的に決めることができる。日本は入江陵介(背泳ぎ)、渡辺一平(平泳ぎ)、相馬あい(バタフライ)、池江璃花子(自由形)という男男女女の布陣で臨んだ。

レースは第1泳者の入江が3位、渡辺、相馬で1つずつ順位を落とし5位で池江に繋いだ。池江は最後にドイツの選手を抜き、予選4組を4位でフィニッシュ。3分44秒79の全体7位で決勝進出を決めた。アンカーを務めた池江は「初日のレースが良くなかったので、修正したレースをしたいと思っていたが、その通りの泳ぎができた。9番だけは絶対やめようと話していたのでしっかり7位で通過できて良かったと思います」と胸を撫でおろした。

陸上のバトンパスと同じように、競泳のリレーでも”引継ぎ”(前の泳者から引き継ぐときの動作)のタイムロスを減らす努力をしている。この日、引継ぎの方法を変えたという池江。今までは、腕を回しながらタッチのタイミングを図って飛び込んでいたが、普通のスタートと同じように構えた状態から飛び出す形に変更したという。これにより今までは0秒3以上かかっていた池江のリアクションタイムが0秒04まで縮まった。レース後池江は「0.3秒分の海外選手との差が縮まって、7位通過に繋がった」と手応えを語った。

入江、渡辺、池江は、ここまで出場した個人の100m種目で予選敗退となっていたが、リレーではチーム一丸、見事決勝への切符を掴み取った。