■水泳 世界選手権 競泳1日目(23日・マリンメッセ福岡A館)
23日、水泳世界選手権の競泳競技が福岡で開幕。瀬戸大也が日本勢メダル第1号となったほか、3つの世界記録が誕生した。
瀬戸大也が銅メダル獲得 怪物級・世界新記録も誕生
男子400m個人メドレー決勝では、瀬戸大也(29・CHARIS&Co.)が4分09秒41で銅メダルを獲得した。予選3位で決勝に駒を進めた瀬戸。前半200mを4位で折り返すと、最後はC.カリシュ(29・アメリカ)との激しいメダル争いを制し、4分09秒41の3位でフィニッシュ。競泳では日本勢メダル第1号となった。
またこのレースでは、優勝したフランスのL.マルシャンが4分02秒50の世界新記録をマーク。五輪金メダル23個の怪物・M.フェルプス(アメリカ)が2008年にマークした記録(4分03秒24)を15年ぶりに塗り替えた。
池江璃花子 初戦の100mバタ予選敗退 リレーでは8位入賞
池江璃花子(23・横浜ゴム)にとって白血病の療養から復帰後初、2017大会以来6年ぶりとなる世界選手権。最初のレースとなる女子100mバタフライでは、58秒61の全体17位で予選敗退。準決勝進出ラインの16位とはわずか0秒05差だった。レース後池江は「今までに感じたことのない緊張で、スタート台の前に立ったときに泣きそうになった」と久しぶりの大舞台での難しさを語った。同種目では相馬あい(25・ミキハウス)が準決勝に進出し14位だった。
池江は女子4×100mフリーリレーにも出場。決勝では日本チーム(池江璃花子・池本凪沙・神野ゆめ・白井璃緒)の第1泳者を務め、55秒09の8位で次の池本へと繋いだ。日本は3分38秒61でフィニッシュ。8位入賞となった。
大橋悠依 200m個メ決勝進出 再び世界のファイナリストに
女子200m個人メドレーは予選と準決勝が行われ、東京五輪2冠の女王・大橋悠依(27・イトマン東進)が2分10秒32の5位で翌日の決勝に進んだ。「自分のやりたいレースができた。決勝で泳げるのがうれしい。」と喜びを噛み締めた。同じく準決勝に挑んだ高校2年生・成田実生(16・金町SC)は12位で決勝進出ならず。最終日の400m個人メドレーに向けて「世界のトップ選手とはかけ離れていると感じた。200mでは決勝の舞台で泳ぎたいので、しっかり自己ベストが出せるように準備したい」と気持ちを入れ直した。
初日から世界新記録連発
初日から3つの世界記録が誕生した。男子400m個人メドレーのL.マルシャンに加え、女子400m自由形ではA.ティットマス(22・オーストラリア)が3分55秒38の世界新。女子4×100mリレーではオーストラリアが3分27秒96で世界新記録を樹立した。今大会、福岡の地でいくつの世界記録が誕生するのか。