コントの舞台に認知症の母が登場⁉ 親子が見せたやりとりとは

この日は、地元ということもあり、初めて母・初子さんを招待していました。

(泉さんと初子さんのやり取り)
「母ちゃん、きょう母ちゃん見たいっていってから、こんなにいっぱい人が来ているさ。母ちゃん大スターやんやー」
「本当?」
「そうそうそうそう」

事前に知らされていなかった会場は、驚き、そしてすぐに温かく歓迎しました。

(泉さんと初子さんのやり取り)
泉「母ちゃんの名前は?」
初「母ちゃんはイズミさ」
泉「母ちゃんは初子」
初「初子だけど、読むときはイズミ」
泉「えっ、初子だけど、読むときはイズミだわけ」
初「そうよ、初子と書いて、イズミと読むんだよ」

やりとりに、客席からは大きな笑いがあがり、会場は笑顔で包まれました。

観客
「泉さん偉かったなと思って、とても感動しました。もう涙が出ましたね」

「今後自分が認知症になったら、という意識が高まりました。まだまだ早いんですけど、やっぱり自分をそうなったらこんなかなと思って、だいぶ自分も勇気づけられました」

喜舎場泉さん
「本当に良かった、楽しかったです。これからどんどん色々なところにもっと行きたいですね」

「認知症と向き合う家族はどこにでもいる、いまや当たり前の世の中で、認知症って隠すことじゃないですよって言いたい。認知症だからもう終わり、何もできないと思わないでほしい。だからうちの母を見て下さい、こんなに明るい母」

「つらいこともあるけど、一緒に笑おう」泉さんのメッセージが、広がっていきます。