中国政府は、福島第一原発の処理水の海洋放出問題をめぐり、日本から輸入する水産物の検査を厳格化する措置をとったことについて、「理にかない、根拠がある」と主張しました。
中国は福島第一原発の処理水の海洋放出計画に反発し、日本からの水産物について「100%の検査を行う」として、今月7日以降、検査を厳格化しています。これについて中国外務省の毛寧報道官は、検査の厳格化を正当化したうえで、海洋放出計画を停止するよう日本側にあらためて求めました。
中国外務省 毛寧報道官
「私たちは人民の健康や海洋環境に責任を持たなければならない。日本の海洋放出に反対し、措置を取ることは理にかない、根拠がある」
そのうえで、処理水を「核汚染水」と呼び、「真摯な態度で隣国と十分に協議し、責任ある方法で処理し、厳格な国際監視を受け入れるよう促す」と述べました。
検査の厳格化をめぐっては、松野官房長官が19日、日本産の食品の安全性は科学的に証明されているとして、中国側に科学的な根拠に基づいた議論を行うよう求めていく考えを示しています。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

「開かずの扉」はなぜ開いたのか? 森友文書17万ページ“奇跡の開示”の舞台裏 石破前総理・加藤前財務大臣らが証言【報道の日2025】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開









