熱中症対策は学校の部活動でも喫緊の課題です。
名古屋市では「エアコン付き体育館」の整備が進んでいますが、生徒からの評判は上々のようです。


名古屋市北区の楠中学校。
授業後、部活動が行われている体育館を訪れると…。

(楠中学校 教務主任 小柳龍一教諭)
「こちらにエアコンが付いていまして、全部で8台のエアコンが付いている状態です」

この中学校では2023年5月、体育館にエアコンを設置。
気温が28℃を超える日は熱中症対策として冷房をつけています。


温度計で測ると冷房が効いた体育館は27.3℃ですが、一歩外へ出ると31℃。
4℃も差がありました。

(バレーボールの部活動中の中学3年生)
「今まで一回一回プレーの間に休む時間があったけど。今は、そんなに暑さを気にしないのでプレーに集中できます」

「エアコンの前にいると本当に涼しくて、全然違うと思います」


文科省によりますと全国の公立の小中学校のエアコン設置率は、普通教室の95%に比べ体育館などは12%。
名古屋市では2022年から体育館への設置を進め、現在、中学校の半数に取り付けられています。
今後、中学校は2023年度中に、小学校も2028年度中に全校への設置を目指し、費用は170億円あまりとみられます。

(楠中学校 教務主任 小柳龍一教諭)
「熱中症は今、”命の危険”も考えられるものになっているので、そういった(熱中症)対策にもなっていて、子どものことを考えると非常にありがたいです」


7月18日、名古屋市では猛暑のためエアコンのない場所での体育の授業などが中止になりましたが、安全に運動を続けられるよう一刻も早い環境整備が求められます。