多くの小中学校で夏休みとなりますが、注意したいのが熱中症。中でもプールについて医師は「汗がかきにくく熱中症のリスクが上がる可能性がある」と警鐘を鳴らします。

三連休の最終日となった18日、大分市のプールは多くの人でにぎわいました。県内ほとんどの小中学校で夏休みとなり、今後もプールの人気が予想される中、注意したいのが熱中症です。実はプールだと陸上とは違う理由で熱中症のリスクがあるといいます。

(あんどう小児科・安藤昭和院長)「(体が)水で冷やされる分、プールからあがった後、汗がかきにくい状況のときに周囲の気温が高いとそのあと熱中症を起こす可能性は少し上がってくる」

また、プールサイドがコンクリートやアスファルトの場合、炎天下の日はかなり熱くなります。そのためプールからあがって休憩している時に体調に異変が出ることもあります。対策として前もって打ち水をして温度を下げたり、テントやパラソルで日陰を作ったりすることが大切です。

日本スポーツ振興センターの調査によりますと、2013年度から17年度までの5年間で全国の小中学校ではプールでの熱中症が179件発生。このうち水泳中が92件と最も多く、プールサイドが60件などとなっています。

(あんどう小児科・安藤昭和院長)「熱中症対策はのどが渇く前に水分をとるということなので、定期的に水分摂取を促すのが重要です」