青森ねぶた祭りの開幕まであと2週間を切りました。20日は史上2人目となる女性のねぶた師・塚本利佳さんがデビュー作を完成させました。感極まった塚本さん、涙を浮かべながら口にしたのは感謝の言葉でした。
台上げが進むにつれて勇壮な姿を見せたのは青森山田学園の大型ねぶたです。手がけたのはこの夏に初陣を飾る史上2人目の女性ねぶた師・塚本利佳さんです。デビュー作は、コロナ禍でも懸命に働いてきた人に感謝を届けるため、疫病退散の守り神ともされる源為朝を題材にしました
※観客「いいっすね!最高です!」
※新人ねぶた師 塚本利佳さん
「逃げ出したい時もあったけど、周りの人にすごい支えられたので…頑張ることができたと思います」
塚本さんの師匠は第6代ねぶた名人の北村隆さんです。塚本さんは台上げを終えると、自分に青森山田学園の制作を託し、デビューさせてくれた北村さんへまっさきに挨拶へ行きます。
※新人ねぶた師 塚本利佳さん「ありがとうございました」
※第6代ねぶた名人 北村隆名人
「もっと勉強しなきゃダメなところある。今回は、好きなように作らせた。ねぶたの骨組みをどういう風に作るのか。そこが1番難しい。そのうち分かってくる。やれば分かってくる。これからは大変。難しいよ」
塚本さんにとって初陣は感謝の思いを届ける場であり、これからねぶた師としての成長を誓う場となりそうです。
※新人ねぶた師 塚本利佳さん
「楽しみにしてます。見てくれる人が喜んでくれれば、それでいいので、そっと見守っていたい」
青森ねぶた祭は8月2日に開幕し、塚本さんのデビュー作を含め23台の大型ねぶたが青森の短い夏を熱く焦がします。