20日午前9時の天気図を見ると、確かに前線はまだ九州付近にあり、梅雨明けのバロメーターとも言える太平洋高気圧の張り出しが弱い状態です。
そのため、九州北部・南部、四国はまだ「梅雨明け」となっていません。先に中国・近畿・東海が「梅雨明け」となりました。

しかし、20日の中国地方は青空が広がり、週間天気予報を見ても晴れマークが続いています。
石川博康 気象予報士
「20日の山陰地方は晴れていますが、夏のような猛烈な暑さまでになっていません。これは、山陰地方を覆っているのが夏の主役・太平洋高気圧ではなく、大陸からやってきた高気圧に覆われているためです。
ですので、夏の晴れ、というよりはカラッとした初夏のような陽気という表現の方がしっくり来る状態です」
しかしこのあと、特に土曜日以降は太平洋高気圧の勢力が増しそうで、本格的な夏の到来となりそうです。気温の高い日が続き、猛暑日となるところもある見込みのため、エアコンの使用やこまめな水分補給などの熱中症対策が必要です。
石川博康 気象予報士
「このあとの予想天気図を見ると、太平洋高気圧の勢力が増した後も梅雨前線の押し出しは見られなさそうです。今年は梅雨前線が消滅する形で梅雨が終わりを迎えるのかもしれません。押し出し型でなく、消滅型と言えそうです」