皇后さまは、きょう午前、今年の養蚕の最後の行事「御養蚕納の儀」に臨まれました。

宮内庁によりますと、皇后さまは、きょう午前10時半すぎから、皇居の紅葉山御養蚕所で今年の養蚕の最後の行事となる「御養蚕納の儀」に臨み、今年とれた生糸を神前に供え拝礼されたということです。

皇后さまは今年も日本古来の品種の「小石丸」など4種類の蚕を飼育して例年通りの量の生糸を収穫し、関係者に感謝とねぎらいの言葉をかけられたということです。

養蚕は明治時代に昭憲皇太后が始めて以来、歴代の皇后に引き継がれていて、皇后さまは外国訪問などで多忙の中、養蚕の作業を行われていました。

また天皇陛下と長女の愛子さまも養蚕に関心があり、先月にはご一家で2時間かけておよそ1万頭の蚕を繭を作るための器具に移す作業をするなど、ご一家そろってたびたび養蚕所を訪問されたということです。