今年1月から6月までの上半期に、全国の警察が認知した刑法犯はおよそ33万3000件で、上半期の数字としては21年ぶりに増加に転じました。

警察庁のまとめによりますと、今年1月から6月までの全国の刑法犯の認知件数は33万3003件で、前の年の同じ時期より5万8123件増えました。上半期の数字で前の年より増加に転じるのは、21年ぶりです。

刑法犯のうち、自転車窃盗や路上での暴行などの街頭犯罪が11万744件と29.7%増加していて、警察庁は大幅な増加の背景として、コロナの自粛明けにより、街中に人が戻ってきたことが考えられるとしています。

また、住宅やコンビニなどの店舗への侵入強盗などが2万7741件と28%の増加、殺人や放火など重要犯罪の認知件数も5137件と16.5%増加しています。

検挙率は37.6%で、前の年の同じ時期と比べて5.9ポイント減少しました。