子どもが流されたら…飛び込まず119番

もし子どもが流されてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

【1】「浮いて待て」と声をかけ、119番通報する(周囲の人に頼むなど)
【2】手元にペットボトルがある場合は、浮き具代わりになるため、空にして投げ入れる

水の中に入って助ける行為はNGです。

水難学会 斎藤秀俊理事:
一般の人が泳いで助けるのは難しい。
レジャーに行く前や、行った先で「浮いて待て」を子どもたちと一緒に練習しておくことが必要です。

恵俊彰:
「浮いて待て」とか手を上げないとか、これって経験しないと難しいんじゃないですか?

水難学会 斎藤秀俊理事:
はい。これは1回でも経験するとすぐできるようになるんです。今小学校ではほとんどのところで「浮いて待て」を勉強していますので、子どもに関してはかなりできる子が多くなっています。

落語家 立川志らく:
ただ119番に電話するのはわかる。子どもにペットボトル投げるのもわかる。
でも、目の前で子どもが落ちたら私は飛び込んじゃいますね。自分が死んでも助けようという気になるから、だから浮いて待ってろってこれ難しいですよ本当に。

恵俊彰:
だからきっと親も学ばなきゃいけないんですよ、これは。

川遊びはひざ下の深さで

海での事故も危険ですが、川遊びにも注意が必要です。
約40cmのひざ下の深さでは歩けますが、約80cmの腰下の深さでは歩くことができず、特に上り坂では流されやすいとされています。

▼膝下までの深さのところで遊ぶ
▼ライフジャケットを正しく着用する

ことが非常に重要です。

水難学会 斎藤秀俊理事:
川遊びをする前に、必ず家族で深さを確認し、大人が子どもの近くで一緒に遊んであげることが重要です。
とにかく流されても流れない、「膝下の水位」で遊んでほしい。

≪川に流されたときの対処法≫
▼岩などの障害物をキックして避けられるよう、足を下流側にする

水難学会 斎藤秀俊理事:
万が一流されたときに足を下流に向けるのはすごく大事です。
大事な頭や上半身は守っていただきたいので、足をできれば下流の方にしてください。

弁護士 八代英輝:
裸足ではなくマリンシューズとかを履かせてあげるということも大事だと思います。特に川は海に比べて浮力がないですから、きちんとライフジャケットを着させてあげて。

落語家 立川志らく:
子どもと一緒に遊んであげる。これに尽きるんじゃないですかね。友達同士でいくと大人たちでお酒飲んじゃって、子どもたちだけで遊ばせてるというのが多いでしょう。
川とか海の場合は親が絶対に一緒に遊びに行って、目を離しちゃいけませんよ絶対。

水難学会 斎藤秀俊理事:
ぜひとも寄り添って、親子で楽しく夏休みの水遊びを楽しんでもらいたいと思います。

(ひるおび 2023年7月17日放送より)