大分市の70代男性がアプリの未払いを名目に電子マネー30万円をだまし取られる特殊詐欺事件があり、警察が捜査しています。

警察によりますと、7月8日頃、大分市在住の70代男性の携帯電話に通信事業者を名乗る男から電話で「アプリの未払いがある。裁判を起こす」と言われ、2日後、同じ名前を名乗る男から「裁判をなくすには手続きのため30万円が必要で、守秘義務があり、他人に話せば罰金がある」と要求されました。

14日に男性は相手の指示通リにコンビニエンスストアで電子マネーを購入し、利用コードを相手に伝え、30万円分の利用権をだまし取られたものです。

男性は再度電子マネーを要求され、18日に別のコンビニで50万円分の電子マネーを購入しようとしたところ、店員が不審に思い声をかけました。しかし、男性がそのまま店の外に出たため、詐欺を疑った店員が男性の服装の特徴などを警察に通報し、警察が周辺のコンビニに連絡して、男性を発見。話を聞いて詐欺の被害にあったことが分かりました。

警察は「アプリ利用料金などの未納に関する電話やメールは架空料金請求詐欺の手口なので、電話やメールがあっても慌てず、家族や知人、それから警察に必ず相談してください」と呼びかけています。