去年、髪の毛を覆うスカーフ、ヒジャブの着用をめぐる事件を発端としたデモが広がったイランで、適切に着用しない女性への取り締まり強化が始まりました。

イラン警察の報道官は16日、女性の服装などを取り締まる「風紀警察」を全土に配置すると発表しました。

正しく着用しない女性には警告し、「従わない場合は法的措置がとられる」としていて、首都テヘランではパトロールをする警察官の姿が見られました。

イランでは、去年9月にヒジャブを適切に着用していなかったとして拘束された女性が死亡して以降、抗議活動が激化し、反政府デモに発展しました。

デモは当局の徹底的な弾圧によって沈静化していますが、ヒジャブを着けずに街を歩く女性の姿はいまも各地で見られています。