静岡県熱海市伊豆山の老舗鮮魚店が7月14日、リニューアルオープンしました。土石流災害の影響で、このエリアからお店が減る中、あえて地元に残るという決意の再出発です。
リニューアルオープンを迎えたのは、熱海市伊豆山で63年間、鮮魚店を営む「魚久」です。
<魚久店員>
「お刺し身もいっぱい並んでるからね。選び放題ですよ」
<客>
「もう来たかった」
店は、新装開店を待ちわびた地元の人でにぎわいました。
2021年、伊豆山地区を襲った土石流災害。いまも地元に帰ることができず廃業する店もあるため、地元の人が買い物できる店は減りつつあるのが現状です。
<魚久 高橋一平さん>
「ちょっとした買い物行くにもバスを使って街に行ったり、重い荷物を運んでいるおじいちゃんおばあちゃんを見て、ちょっとでもお助けになればと」
今回のリニューアルでは、毎朝仕入れる新鮮な魚だけでなく野菜や冷凍食品、子ども向けのお菓子など、店に並べる商品のバリエーションを増やしました。
<買い物客>
Qお野菜があるといいですか?
「いいです。八百屋がないもん」
Q品ぞろえは?
「増えた。きれいになって楽しいわよ」
<魚久 高橋一平さん>
「ふるさととして地元に帰ってきた時に、家族団らんの楽しみの1つになれるような店を目指したい。このリニューアルオープンが伊豆山を盛り上げる1つの弾みになれればと思っています」
伊豆山の立ち入り禁止区域が解除されるのは9月。魚久は地元でちゃんと買い物ができる地域のインフラとして住民を支えます。
注目の記事
富士山噴火 その時、大量の火山灰が降ると…「人の流れ、物の流れが滞ってくる」 専門家が指摘する準備と対策

「市道の陥没 実は3年前に見つかっていた腐食」対応していなかったのか?取材に対し市の担当者は…市内では約10年で1035か所の空洞 日本の道路は大丈夫!? 仙台

「壊滅的な気温上昇」それでも進まぬ再生可能エネルギー... あくまで“民間事業”かそれとも“支援”か 問われる国の再エネへの本気度【サンデーモーニング】

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】

ラオスで広がる日本人“児童買春ツアー”の闇 授業の合間に呼び出され…性的搾取される少女たち

今シーズン「ノロノロ台風&迷走台風」多発か さらに勢力は去年より増す可能性も 海水温の上昇だけでなく“偏西風”にも理由があった 備えるため「予報円」正しい理解を tbc気象台
