無料で新型コロナの検査を受けられる事業で、補助金を不正に1億6000万円申請した事業者に対し千葉県は、全額交付しないことを決定しました。

千葉県は無症状の人が新型コロナの検査を無料で受けられるよう、県内に検査の拠点を置く医療機関などの事業者に、キット代などの費用を補助する事業を今年3月まで行っていました。県がこの補助金についての申請書類を審査したところ、県外の医療機関が不正な申請をしていたことが発覚し、補助金およそ1億6000万円を交付しないことを決定しました。

この医療機関は検査の申込書に、少なくとも40人の住所について、実在しない自治体を記載していたり、同じ携帯電話の番号をおよそ400人分書いたりしていたということです。

県は事業者側が検査件数を水増しして不正な申請をしたとみていて、「同じ事業で今後も不正が発覚した場合は、適正に対処していく」としています。