ウクライナ南部での作戦に従事していたロシア軍の司令官が軍の上層部に対し部隊が直面している問題について訴え、解任されました。

ロシアのグルリョフ下院議員は12日自らのSNS上で“ロシア南部軍管区の司令官イワン・ポポフ氏による仲間の兵たちに向けたメッセージ”とする音声を公開しました。

ポポフ氏とされる人物はこの中で「敵の砲撃を察知するシステムがないことや、それによって生じる膨大な損失について軍の上層部に対し率直に訴えた」と発言。

その翌日に、解任されたとしています。

ポポフ氏の所属していた部隊はウクライナ南部ザポリージャ州を担当していたとされAP通信によりますとポポフ氏は、一般的なロシア軍のスタイルとは対照的に部下の兵士らに対して問題があった際は直接伝えるよう促していたということです。

軍事ブロガーは、ポポフ氏について不必要な損失を避けるために最善を尽くす人として知られていたと指摘しています。