アメリカのブリンケン国務長官は中国の王毅政治局員と会談し、台湾問題などをめぐる中国の行動に懸念を表明しました。一方で、対話を継続することでも合意したとしています。

国際会議に出席するためインドネシアを訪問しているアメリカのブリンケン国務長官と中国の外交トップ・王毅政治局員がきのう会談しました。

会談はおよそ1時間半にわたって行われ、アメリカ側の発表によりますと、ブリンケン長官は台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調しました。

中国側の発表によりますと、これに対し、王毅氏は「アメリカは理性的で現実的な態度をとるべきだ」と反論。台湾問題について「不当な内政干渉だ」と強く反発しています。また、半導体の輸出規制などを念頭に「中国に対する不合理な制裁を解除するよう要求する」としています。

一方で、両国は対話を継続することでも合意しており、今後も対話を通じて安定的な関係を構築したい考えです。