インドネシアで開かれているASEAN関連外相会議の焦点のひとつがミャンマー問題です。クーデターから2年以上経っても混乱の収束が見えない背景とは?
ASEAN外相会議で重要テーマとして討議された「ミャンマー問題」。軍政側と2年前に合意した和平計画はほとんど履行されず、打開策が見えない状況です。
こうした中、タイの外相からこんな発言が…
タイ ドーン外相
「スー・チー氏は健康です。みんな彼女のことを心配しています」
ドーン外相は9日にミャンマーを訪問し、軍に拘束された民主化の指導者、アウン・サン・スー・チー氏と面会したと明かしました。
クーデター以降、外国政府の要人が接触したのは初めてで、ドーン氏は「ミャンマーの政情安定に向けて、タイが軍と対話することにスー・チー氏が賛成した」と強調しています。
タイは軍政側と融和関係にあり、対話を通して問題解決を目指す姿勢を示していますが、一部の加盟国はこれに反発し、一枚岩になりきれていません。
ミャンマー情勢をめぐっては、タイだけでなく中国も軍政側への関与を強めていて、5月には秦剛外相が軍トップと会談。巨大経済圏構想の「一帯一路」を進める中国にとってミャンマーは戦略的な重要拠点で、混乱が長引けば中国の利益を損なう懸念があるとみられます。
一方、アメリカは経済制裁の動きを強めるものの、軍が中国に接近することへの警戒感から関与は消極的だとの指摘もあります。
ある民主派の幹部は取材に対し、「大国の利害関係にミャンマーは振り回され、その間にも多くの命が失われている」として、早期の打開策を求めています。
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