生活に身近な食料品などの値上げが止まらず、私たちの暮らしを直撃しています。地域の台所であるスーパーも「値上げの濁流に飲み込まれている」と、苦しい心境を語りました。

6月1日の新潟市西区のスーパー「ichiman(いちまん)」。どんな商品が値上げになったのか聞いてみると…

【ichiman 高井栄二朗店長】
「全部ですね、全部」

今年に入って油脂や小麦関連の商品をはじめ、あらゆる商品について卸売業者から値上げの連絡が相次いでいるといいます。

「これ(グラニュー糖)がきのう値上がりしました。10円上がりました」

「きのう20円値上げしました。インスタントコーヒー」

「これ(冷凍スパゲティ)、次回、入荷分から値上げになります。10円から20円くらい値上げになると思います」

さらにカップラーメンなどの即席めんも、2日から10円値上げする予定です。相次ぐ食料品の値上げが消費者の生活を直撃しています。

【買い物客】
「困りますね。でも仕方ないことでもあるからねっていうふうには受け止めているが、やっぱり買う時には『あらっ』ていう感じ」

【買い物客】
「食べないわけにはいかないし、同じような品物があったら安い方を買う。味は関係なくそういうふうになっちゃうのかな」

さらに、影響が出ているのは食料品そのものだけではありません。

【ichiman 高井栄二朗店長】
「トレー、ラップ、シール…、あと中の商品全部」


惣菜や魚などのトレーも原材料費が高騰。店自慢の惣菜の中には、食用油などの値上げと相まって100円値上げしたものもあります。店長の高井さんは、企業努力ではどうにもできないほどの打撃を受けていると、苦しい胸の内を語ります。

【ichiman 高井栄二朗店長】
「値上げの濁流に飲み込まれて、もみくちゃにされているみたい。できるだけそういう値上げも抑えたいが、ここまでの数が値上がりすると、うちらとしても申し訳ない気持ちだけ」