新潟県長岡市の山古志地域で、これまで活用されていなかった『ヨモギ』がなんともプレミアムな笹団子に生まれ変わりました。青々として色ツヤが美しい『ヨモギ』と“幻のもち米”で生まれた笹団子とは…

長岡市役所を訪れたのは、山古志地域で活動するNPOと地元の和菓子店『江口だんご』の社長ら4人です。

お披露目したのは、新潟が誇る笹団子。原料として使われているヨモギは、山古志地域で自生しているものを地域の高齢者らが摘み取りました。NPOが買い取り、出荷したヨモギを江口だんごが加工して笹団子を作ったのです。

江口だんご 江口太郎社長

【江口だんご 江口太郎社長】
「だんご業界でも、ヨモギや笹は採り手がだんだん減ってきていて…」

山古志産のヨモギと地元で育てた“幻のもち米”『里宮大正餅(りきゅう・たいしょうもち)』がコラボしたプレミアムな笹団子です。3口で平らげた長岡市の磯田達伸市長は…

【長岡市 磯田達伸市長】
「色も含めて上品なお味だなと思いました。いかにも自然のもので、手作り感があって…」

ヨモギの味が濃く、香りがふわっと広がるそうです。

2004年の中越地震で「全村避難」を余儀なくされた山古志

2004年の中越地震で「全村避難」を余儀なくされた旧山古志村。
当時2200人いた住民は現在3分の1ほどの770人に減り、高齢化率は56.4%と深刻です。

そこで、これまで雑草扱いだったヨモギを“地域の新たなブランド”として活用することで、ヨモギを摘み取る高齢者の収入や生きがいづくりにもつながっています。

NPO法人 中越防災フロンティア 田中仁理事長

【NPO法人 中越防災フロンティア 田中仁理事長】
「“見過ごしていたけど、すごく価値がある”ものにアンテナを張りながら、その中でまた新しい可能性が生まれてくる。それだけでも意味があるのかなと」

山古志地域 竹沢区長 星野光夫さん

【山古志地域 竹沢区長 星野光夫さん】
「“健康なヨモギ”を育てて山古志の活性化にもつながればと。夢を見ながら(ヨモギを)頑張って採りたい」

笹団子は長岡まつりに合わせて8月1日から販売スタート。13日から予約を受け付けるということです。