新潟市北区に、コーヒーショップがオープンしました。コーヒーを提供するのは、地元の障害者支援施設に通う利用者たち。丁寧な一杯で、お客を魅了します。

「お会計は…お支払いはこちらでお願いします」

新潟市北区にオープンしたカフェ「ドンバス コーヒーロースターズ」で客を迎えるのは、同じ街にある障害者支援施設に通う10代から50代の利用者です。軽度の知的障害や、精神障害などがあります。

彼らが担う仕事は豆を量って焙煎したり、エスプレッソマシーンで抽出したり。ハンドドリップまでを担っています。新潟市中央区にある『鈴木コーヒー』とのタッグで実現しました。

ドンバス コーヒーロースターズ 佐藤汐織店長

【ドンバス コーヒー ロースターズ 佐藤汐織店長】
「最初は難しいなっていう印象だったと思いますが、実際にやってみたら『私もやりたい』『僕もやりたい』と意欲的な姿が見られるようになりました」

メンバー全員がこうした仕事をするのは初めてで、コーヒーの入れ方から接客の仕方まで5か月間、猛練習しました。

【38歳の男性】
「やっとこの時が来たかなと思いました」
Q手ごたえはどうですか?「練習通り出来ているので、自分でも満足しています」

これまで裏方の仕事が多かったメンバーにとって刺激尽くし!一つ一つの経験が自信に繋がっています。

【20歳の男性】
「お客さんに聞き取りやすい言葉の早さとか、顔の表情とか意識しています。有名なコーヒーになるように頑張って行きたい」

訪れた人たちも、本格的なコーヒーに大満足の様子です。

【訪れた人】
「カフェラテをすごい機械で混ぜていて、すごくクリーミーで美味しいです」

カフェ自体が「就労継続支援B型」の形態で、メンバーには賃金が支払われます。全国平均の4倍以上の時給1000円を目指すということです。

鈴木コーヒー 直営店事業部 横山有沙エリアマネージャー

【鈴木コーヒー 直営店事業部 横山有沙エリアマネージャー】
「すごく落ち着いて、自分の役割をしっかり実行して、素晴らしいアテンドとサービスをしてくれたので、とても頼りにしています」

関係者は、このカフェを誰もが自信をもって一人ひとりが輝ける場所にしていきたいとしています。