中部横断道の北部区間が開通した場合の経済効果について、山梨大学で研究成果が発表されました。
山梨県全体で、年間73億5000万円としました。

中部横断道は、静岡県の新清水から長野県の佐久小諸までの132kmの道路です。
このうち北部区間の長坂ー八千穂の約34kmは、事業化に至っていません。

この北部区間が開通した場合の経済効果について、山梨経済同友会と、研究にあたった山梨大学が11日に成果を発表しました。

それによりますと、交通の時間短縮で貨物や旅客関連企業の生産性向上や農作物の需要拡大、さらに観光客の増加が見込めると説明されました。

その上で年間の経済効果は、県全体で73億5000万円としました。


山梨大学 地域防災・マネジメント研究センター 武藤慎一教授:
人流の効果が期待できる。観光、商業(の企業)がそういう方々をお迎えする。地域への貢献・活性化につながっていけば良いと期待している。

なお2021年開通した南部区間の経済効果は、県全体で年間135億円だということです。