中国の習近平国家主席は10日、南太平洋のソロモン諸島のソガバレ首相と会談し、「包括的な戦略パートナーシップ」を確立すると発表しました。

中国国営の中央テレビによりますと、習近平国家主席はソガバレ首相と北京の人民大会堂で会談し、相互尊重と共同発展の「包括的な戦略パートナーシップ」を確立するということです。習氏は会談で、中国と太平洋の島国について「助け合いを強化すべきだ」と述べました。

中国は2019年に台湾と断交したソロモン諸島と国交を樹立し、去年は安全保障協定を締結するなど関係を強めています。

一方、アメリカも中国がソロモン諸島を海洋進出の拠点に利用することを警戒し、およそ30年ぶりに大使館を開設するなど米中の綱引きが続いています。