深さおよそ1.5メートルの用水路から出られなくなっていた小学6年生の女の子を3人の女子高校生が救助し、消防から感謝状が贈られました。救助のポイントとなった判断とは?


南さつま市消防本部から感謝状が贈られたのは、加世田常潤高校2年の田頭雅さんら3人です。その理由は、先月の出来事にありました。



■先月14日夕方、田頭さんが自転車で下校していると…。


(田頭雅さん)「泣きながら『助けてください』みたいな。空耳かと思い通り過ぎて、その先から引き返して来たら、用水路の中に(女の子が)いた」

国道沿いにある1.5メートルほどの深さの用水路の中にいたのは、制服姿の小学6年生の女の子。その時の天気はくもりでしたが、昼間に降った雨の影響で水が深さ40センチほどまで増え、女の子は膝の上くらいまで浸かっていました。


(田頭雅さん)「私が女の子に『登れる?』と聞くと『すべる、とげがあって上がれない』と言った」

水の流れも早く、一人での救助は難しいと判断した田頭さん。同じクラスの重信茉依さんと大坪星莉さんに携帯電話で助けを求めました。2人はスクールバスで下校中でした。

【画像で見る】女子高校生3人組 とっさの判断で用水路から小学生を救助



(重信茉依さん)「『子どもがおぼれている』みたいなことを電話で田頭さんに言われ、すぐにバス運転手に『すぐそこで降ろしてもらえませんか』と声をかけ、走って来た」