九州北部の記録的大雨の影響で、国の重要文化財に指定されている大分県中津市の耶馬渓橋の欄干が損壊しました。

中津市の青の洞門近くにある耶馬渓橋です。中津市では午前9時過ぎ大雨特別警報が発表され、午後5時半ごろには大雨警報に切り替わりました。耶馬渓橋は山国川の水があふれ出し、流木によって石造りの欄干が半分以上壊れました。

近所の人の話では「50年住んでいて初めて。信じられない」と肩を落としていました。この地域は11年前の大雨で浸水被害にあっていて、堤防をつくり、川底を掘るなどの対策が取られましたが、今回の大雨で被害が発生しました。

耶馬渓橋は日本で唯一の8連石造りで、全長116メートルは日本最長です。また、2012年の九州北部豪雨でも欄干の一部が損壊し改修工事が行われ、2022年には国の重要文化財に指定されています。