いわゆる「袴田事件」で死刑判決を受けていた袴田巖さんのやり直し裁判について、検察は有罪立証することを決めました。
姉・ひで子さん
「今から私、静岡に行ってくる」
袴田巖さん(87)は1966年、現在の静岡市で一家4人が殺害された事件で死刑が言い渡されていましたが、今年3月、東京高裁が再審=裁判のやり直しを決定しました。
決定の中で高裁は、犯人のものとされた衣類について「ねつ造された可能性が高い」と指摘していました。
検察側はこの衣類について、専門家の意見を聞くなど有罪立証に向けた追加の捜査を行った上で、きょう、再審で有罪立証することを決めました。
東京高裁が指摘した証拠のねつ造については「根拠がない」などとして、衣類を再び袴田さんが犯人である証拠として示す方針です。
姉・ひで子さん
「検察庁だからとんでもないことをすると思っていた。検察庁の都合でこうなっていると思う。仕方がない、裁判で勝つしかない」
死刑事件で再審が始まるのは袴田さんで5例目。過去4件はいずれも無罪判決が下されているため、袴田さんの無罪の公算も大きくなっていますが、検察の有罪立証により審理が長引くことはほぼ決定的となりました。
注目の記事
柏崎刈羽原発 再稼働容認へ…花角新潟県知事が繰り返す『信を問う』姿勢に“変遷”は「私はこの7年間、判で押したように同じことしか言っていません」

謎の恒星間天体「3I/ATLAS」の新画像 NASAが複数公開「宇宙人・地球外生命体の関与」は否定

「家族がクマに襲われた。血が出ている」クマが突如 頭上の木の上から…顔咬まれた女性は家に駆けこみ…

あま~い誘惑…「別腹」の正体は脳と胃が連動して起こる “生理反応” 食べたい気持ちに打ち勝つには?医師が解説

【インフルが猛威】北海道内の患者数“警報”に迫る、大規模イベントも背景か…受験生「怖い」「授業に遅れると大変」と危機感 手洗いやマスク着用など感染予防の徹底を

何者かがいけすに大型肉食魚「アカメ」を放流か...海上保安庁が器物損壊など視野に調べ進める 「何を考えているのかわからない」と業者からは困惑の声【高知】









