生まれつき目が見えず、脳性まひの影響で手足を自由に動かせないハンディキャップを乗り越え、去年マラソンに初挑戦した川崎春香さん(21)。去年は、制限時間内にゴールできずに悔し涙を流しました。
しかし「今年こそは」と、2度目のマラソン挑戦に向けて準備を始めています。

医師に付き添われ、足に補装具を装着するのは、川崎春香さん(21)です。

「靴下脱いでちょっと赤みがないか確認させてもらいますね。慣れるまでちょっと違和感があります」

早産で、600gの未熟児だった春香さん。生まれつき目が見えません。また、脳性まひで手足が自由に動かせず体の弱い女の子でした。
以前取材した際に、春香さんが明かしてくれた“夢”があります。

【川崎春香さん】
「シティマラソンに出たい」

去年10月。春香さんの夢が叶いました。
新潟シティマラソンに新設された、年齢や障害の有無に関わらず参加できる『ユニバーサルラン』に挑戦。2kmの完走を目指して懸命な走りを見せましたが…

【川崎春香さん】「足が浮いてきた…」

靴の“違和感”と疲労から、なかなか前に進めません。

「駄目だ…進まない」

【伴走者】
「春香ちゃん、これは時間制限というのがあるからしょうがないよ。40分で終わりなの。気持ちは分かるけれど…頑張ったよ、春ちゃん」

惜しくも“完走”できなかった春香さんはこの時、悔し涙を流していました。