九州北部地方では線状降水帯による猛烈な雨が続いています。大分県では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込みが続いているため、九州北部地方では大気の状態が非常に不安定となり、線状降水帯が発生。災害の危険度が非常に高まっています。
大分県では10日夕方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。これまでの大雨により、すでに広い範囲で地盤が緩んでいるため、土砂災害の発生する危険度が高い状況が続いています。
また、大分県中津市を流れる山国川上流で「氾濫発生情報」が発表されています。中津市本耶馬渓町多志田18.8Km付近では、すでに氾濫が発生し、川の水があふれ出して氾濫が発生し、浸水の危険が迫っています。「氾濫発生情報」は、5段階の大雨警戒レベルのうち、危険度や緊急度が最も高い「レベル5」に相当する情報です。

現在、日田市、中津市、宇佐市、豊後高田市、杵築市、玖珠町に警戒レベル4に相当する「土砂災害警戒情報」が出されています。
<雨の実況>
降り始め(7日2時)から10日5時までの降水量(速報値)
日田市椿ヶ鼻 321.0ミリ
玖珠 264.5ミリ
中津市耶馬渓 224.5ミリ
宇佐市院内 212.5ミリ
日田市三本松 211.5ミリ
<雨の予想>
10日に予想される1時間降水量
中部 30ミリ
北部 70ミリ
西部 70ミリ
南部 10ミリ
11日6時までに予想される24時間降水量
中部 80ミリ
北部 150ミリ
西部 150ミリ
南部 30ミリ
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。