■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 フィリピン大会(日本時間8日、フィリピン・パセイシティ)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。無傷の10連勝でファイナルラウンド進出が決定している日本(世界ランク6位)は、2022年世界バレー優勝のイタリア(同2位)と対戦し、セットカウント1ー3 (27‐29、26‐28、25‐23、20-25)で今大会初黒星。開幕からの連勝が10でストップした。
スタメンには、主将の石川祐希(27)、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、大塚達宣(22)、リベロは山本智大(28)が起用された。
第1セット、サイドアウトの繰り返しで日本は世界王者と互角の戦いを見せる。先にセットポイントを握られるもイタリアのミスで24‐24と並ぶ。するとF.ブラン監督は宮浦健人(24)をリリーフサーバーに起用。これをしっかり決め、逆に日本がセットポイントをつかむ。しかし、イタリアの若きエース・ミキエレット(21)の身長205cmから繰り出されるスパイクなどで再逆転を許し27‐29で落とした。
第2セットは序盤から西田のサーブが炸裂。さらに強烈なスパイクを相手コートに叩き込み、日本のリードで終盤まで試合が進む。しかし日本がセットポイントを奪うと、世界バレーMVP、イタリアのセッター・ジャネッリ(26)のツーアタックなどで4連続失点。石川のスパイクで応戦するもイタリアに逆転を許し26‐28、セットカウント0‐2と追い込まれた。
第3セットは序盤、イタリアに3連続で得点を許し嫌な流れに。それでもつなぐバレーでプレッシャーをかけ、中盤に同点に追いつく。王者・イタリアに食らいつく日本に、試合を解説していた元日本代表の福澤達哉さんは「お世辞抜きでメダルがとれる」と絶賛。頼れるエース石川が攻守で奮闘し、25‐23でこのセットを奪った。
第4セットは石川のスパイクや西田のフェイントで3連続得点と日本がリード。しかし、終盤に追いつかれると、日本はミスなどで連続失点し逆転を許した。そのまま勢いに乗ったイタリアが奪い20‐25。互角の戦いを見せた日本だが、今大会初黒星を喫し連勝は10でストップした。
日本は次戦、9日に、世界ランク1位のポーランドと対戦する。※世界ランキングは試合前
【日本の得点】
石川 21得点
西田 20得点
大塚 15得点
小野寺 7得点
山内 3得点
宮浦 1得点