陸上のホクレンディスタンス網走大会が8日に行われ、女子5000mに日本記録保持者の廣中璃梨佳(22・JP日本郵政グループ)が出場し、15分29秒12で優勝した。自身の持つ日本記録14分52秒84にほど遠いが今季ベストタイムをマークした。
廣中は今年、左アキレス腱を痛め2月から4月まで2か月間、思うような練習が行えず6月の日本選手権では21位という結果に終わった。
この日もトレードマークの赤い帽子を被ってスタートラインに立った廣中。序盤からペースメーカーの後ろの位置をキープし、自分の走りに集中した。2000mを6分14秒、3000mを9分23秒、4000mを12分30秒、ペースメーカーが外れ、大きなストライドでスパートし独走。2位に大差をつけ、今季ベストの15分29秒12で優勝した。ギアチェンジの合図となる帽子を外すことは無かったが、ゴール後には久々に璃梨佳スマイルを見せた。
レース後のインタビューでは「ホクレンは3年ぶりのレースで少し、緊張もあったんですけど、皆さんがあたたかく迎えてくださってる姿を見てワクワクした気持ちの方が大きかったです。タイムに関しては今後に向けてひとつ弾みになったかなと思います。これからも頑張っていきたい」と復調の兆しに本人もホッとした表情を見せた。
廣中はアジア大会中国・杭州(9月23日~10月8日)女子5000mと10000m代表に選出されている。
■女子5000mA 結果
優勝 廣中璃梨佳 15分29秒12
2位 和田有菜 15分52秒33
3位 古川璃音 15分52秒48