石橋真 アナウンサー
まあ、でも、それぐらいにキャッチャーはたいへんな仕事だし、そこにちゃんと要求したとおり北別府さんはしっかり投げ切ることも信頼ありますもんね。

野球解説者 達川光男 さん
ボール半分、中に入っちゃった。それまでも絶対にきっちり、もう本当、どっちでもいいボール。

田口さん、コントロールのいいピッチャーと、コントロールの悪いピッチャー、そこそこよ、全く悪かったらダメだけど、どっちが楽だと思います?

田口麻衣 アナウンサー
キャッチャーとして?

達川光男 さん
アンパイヤ。

田口麻衣 アナ
アンパイヤとして? これはたぶん、問題の出し方的に悪いピッチャーだと思います。

達川光男 さん
そのとおりです。ボールとストライクがはっきりしているんで。北別府のようにどっちでもいいボールばっかりだったら、「うーん、どっちでもいいのお」。「今のどうですか?」「どっちでもええわ。ボールにしたよ」って。

「今のどうですか?」「今のもどっちでもいい」「そろそろ、どっちかにしてくださいよ」いうようなことで。「お願いしますよ、次」って言ったら「ストライク」って言い出して。「ボール? えっ、縫い目1つ?」と言うたら、「何言うとるな。半紙1枚じゃ」。

石橋真 アナ
すごい。

田口麻衣 アナ
えっ? プレー中にその会話?

達川光男 さん
会話しちゃいけないけど、昔はアンパイヤとキャッチャーで、わたしは前を向いて独り言。お互いが独り言を言ってんのよ。独り言を、独り言で返してんのよ。

石橋真 アナ
今、こう振り返っても全然、色あせることないし、すごく新鮮な感じもしますし、たぶん北別府さんの話ひとつとっても、もう全然、話が尽きることはないんですけども。達川さん、まだまだ、しゃべり足りないと思います。申し訳ないです。また別の機会で…

達川光男 さん
時間ないね。じゃあ、最後に1分で急ぎます。美空ひばり さんがいらっしゃいましたよね。歌手界の女王というあの方が、北別府の巨人戦の投球を見て、感動したといって北別府のファンになった。だから、ひばり邸に投手陣とわたしがおまけで3~4回ぐらい呼ばれましたよ。生で「リンゴ追分」を歌ってくれましたよ、カラオケなしで。

わたしらはみんな、カラオケで。白武佳久 があまりにも下手だったんで「白武くん、二度とわたしの歌を歌わないでね。わたしが歌うわ」と言ってアカペラで「♪リンゴの花びらが…」を歌ったんです。で、わたしが最後に「ひばりさん、歌うまいですね」って。「あなた、わたしをバカにしないで」って言われたということで、お後がよろしいようで。

石橋真 アナ
すいません。お忙しい中、きょうはありがとうございました。プロ野球解説者・達川光男さんにたっぷりとお話をうかがいました。

(RCCラジオ「おひるーな」 7月6日放送より)