フィリピン政府が、南シナ海で「中国海警局の船が沿岸警備隊の進路妨害をした」と中国を非難したことについて、中国政府は「現場の対応は自制的なものだった」と反論しました。

中国外務省 汪文斌報道官
「中国の船は法に則って活動し、中国の領土主権と海上秩序を維持した。現場での対応はプロフェッショナルで、自制的なものだ」

中国外務省の汪文斌報道官は6日、「フィリピン側が中国側の許可なく無断侵入した」と主張したうえで、このように反論しました。

フィリピンの沿岸警備隊は5日、南シナ海の南沙諸島付近で先月30日、中国海警局の船がフィリピンの巡視船に接近し、進路を妨害したなどとして中国側を非難していました。

南シナ海の南沙諸島では、中国とフィリピンが領有権をめぐり対立していて、これまでも両国の船が異常接近する事態が相次いでいます。