7月1日に山開きした山梨県側の富士山の登山者が9000人を超え、過去10年で2番目に多いペースとなっています。
登山者の数が山小屋が収容できる上限を超える日もあり、地元の富士吉田市長は事故に対する危機感を示しています。

富士吉田市によりますと、7月1日の山開きからきのうまでの5日間、山梨県側の吉田口登山道6合目を通過した人は9019人でした。

これは2022年の2倍で過去10年で2番目に多いということです。

最多は7月2日、日曜日の2873人で、山小屋が収容できる上限の約2000人を上回り、低体温症とみられる症状で登山者が保護されたケースが2件報告されています。

夏休みに入るとさらに登山者が増えることが見込まれ、富士吉田市の堀内茂市長は5日の会見で事故に対する危機感を示しました。

富士吉田市 堀内茂 市長:
規制もなく登山者を受け入れた場合、事故が心配でたまらない。道路管理者である山梨県に対して実効性のある対策を講じるようお願いしている。

市は混雑状況の情報提供や、弾丸登山禁止の呼びかけなど、徹底した注意喚起を続けます。