夏の高校野球大分大会の注目校を紹介。第2回は優勝候補で大会初の3連覇を目指す明豊です。

部員91人、総合力は大会随一

2021年春のセンバツでは、京本眞投手(現・巨人育成)を擁し、学校として春夏通じて最高成績の準優勝を収めるなど甲子園にこれまで春5回、夏8回出場している第1シードの明豊。新チーム結成後は去年秋の県選手権と九州大会予選を制したものの
春は2大会続けて準決勝で敗れました。

(川崎絢平監督)
「ここ一番でチャンスは作るものの最後のタイムリーが出ない。状況に応じた守りができず無駄な失点を与えてしまう。考え方次第で防げた点もあったので、野球の考え方というのは春の段階でちょっと未熟だったかなと思います。ただ、素直に受け入れて負けをプラスに変えれば、夏は例年以上に強くなれるんじゃないかなと思っています」

部員91人の総合力で夏の頂点を狙う明豊。投打の中心は去年夏の甲子園を経験したメンバーです。

この1年で成長したピッチャーの中山は最速145キロのストレートを中心に多彩な変化球で相手打線を打ち取ります。

(中山敬斗)
「持ち味の変化球とコントロールで試合を作って、夏は無失点で誰も打てない、対策のしようがないピッチングをしたい」

1年生の時から甲子園のマウンドを経験した森山はフォークを決め球に三振が取れる本格派です。

(森山塁)
「1、2年の時の甲子園が自分の経験にもなっていると思います。相手に向かっていく気持ちが自分の持ち味なので、それを活かして相手をねじ伏せてチームに貢献できるようなピッチングをやっていきたい」

(川崎絢平監督)
「森山はここ一番でのマウンドでの落ち着きや、ピッチャー陣の責任者も担っているので精神的柱として大きく期待しています。中山は性格が負けず嫌いなのでずっと森山を追いつきたい追い越したいと2人がライバル関係でやってきた。ただ大会に入れば仲間なので助け合って、2人でチームを引っ張ってくれたらと思います」

攻撃陣の中心はケガから復帰したキャプテンの西村。大舞台での経験が自信になったと話します。

(西村元希主将)
「甲子園に出て新チームに入ってからも自信がついて、試合での打席での自信は本当に変わってきたので、甲子園は自分のプレーを変えてくれる場所だと思います」

今年のナインは胸に秘めるある仲間への思いがあります。