400人以上が犠牲となった高知大空襲から4日で78年です。高知市の鏡川沿いでは犠牲者を追悼するとともに、平和を祈る式典が開かれました。

78年前の1945年7月4日未明、120機を超えるアメリカ軍のB29爆撃機が高知市上空に飛来。次々と焼夷弾が投下され、市街地は瞬く間に火の海となり、400人以上の尊い命が奪われました。

高知市は2005年から犠牲者を悼み、平和の大切さを考えようと高知大空襲の日の7月4日に式典を開いていて、78年目のきょうは遺族や市民らおよそ70人が参列しました。参列者は空襲から逃れるため市民が飛び込んだ鏡川の水を記念碑にかけ、犠牲者に哀悼の意を捧げました。

(父を亡くした遺族 尾崎治子さん)
「熱かったろな、痛かったろな、その思いを1年に1回は思い出すのは今日の日。ただただ死ぬまでそのこと(平和であること)を願う」

高知市は焼け野原になった市内の様子などがわかるパネルを本庁舎1階の通路に設置していて、若い世代にも戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていきたいとしています。