民間企業としては全国で初めて、新潟の“日本酒”を『海底で貯蔵』する事業が始まりました。半年後には「まろやか」になったお酒がお目見えしそうです。

ケースに入っている日本酒にワイン…を海に沈めます。
水深15mで海底の水の流れや波の振動などが熟成に役立つそうです。

この『新潟海底熟成プロジェクト』を手がけるのは、新潟県三条市で総合物流業を営む「マルソー」です。

【マルソー 渡邉雅之社長】
「昨今の建設不況で生コンの需要が低迷していく中、新たな事業を模索していた。グループ会社の上越建設工業のすぐ後ろが海なので、この海を使って何かできないだろうかと」

マルソー 渡邉雅之社長

マルソーグループでは、静岡県の事業者が行うワインの海底貯蔵からヒントを得て、5月にプロジェクトを発案。
試験的に、日本酒24リットル・ワインおよそ13リットル・ジン1.5リットル・瓶に詰めたコメを、直江津港の海底へ沈めました。
民間企業がビジネスとして日本酒を海底貯蔵をするのは全国で初めてではないかということです。

【マルソー 渡邉雅之社長】
「他のエリアでやった海底熟成を参考にすると、味がまろやかになった、飲み口がよくなったと…」

熟成した日本酒などは11月に引揚げ、有識者を集めて試飲し、海底貯蔵の科学的効果を検証していくということです。