世界で難民などが置かれている現状を伝える企画展が、広島市で開かれています。

企画展は、難民の支援を続けている「国境なき医師団」が開いています。会場には、アフリカや中東の難民が不当に収容された施設の環境を体験できる展示もあります。

また、ロシアの侵攻が続くウクライナで、治療を受けた人を別の病院へ搬送をする医療用列車を紹介するコーナーもあります。

国境なき医師団 クリストス・クリストゥ会長
「難民の方々は何も悪いことをしていない人たちが犠牲になっている事実を知ってもらいたい。どんな理由でも難民を犠牲者にすることは正当化できない。このような人々と一体となり、そばに立って彼らの命を守るために団結したい」

広島市の麻酔科医・西岡憲吾 さんは、国境なき医師団のメンバーとしてパレスチナ自治区ガザや南スーダンなどで医療援助活動をしてきました。

国境なき医師団 西岡憲吾 さん
「なかなかこういう現状がニュースとして人々に届きにくい。こういった世界があって、国境のない医師団がどういう活動をしているかをみなさんに知ってもらえたらと思う」

企画展は、7月9日まで開かれています。