香港がイギリスから返還されてきょうで26年です。「一国二制度」の形骸化が指摘される中、日本人ジャーナリストが入境を拒否され、強制送還されたことがわかりました。

返還から26年となるきょう、現地時間の午前8時から中国の国旗が掲揚されました。式典には政府トップの李家超行政長官らが出席しました。

香港はイギリスから返還された際、言論の自由など高度な自治を認めた「一国二制度」を、50年間維持すると約束されましたが、国家安全維持法の施行をはじめ、「中国化」が急速に進んでいます。

29日には香港の民主化運動を取材していたフリージャーナリストの小川善照さん(54)が入境を拒否され、きのう強制送還されたということです。小川さんは取材に対し「理由について説明もなく、香港は全く別の場所になった」と話しています。